■2004年5月1日(土)〜5月16日(日)■

5月16日(日) あ〜あ、ベストまで買っちゃった       文責:タケ
 昨日の川原からの帰り。ああ、とうとうとういか、いつかこうなるだろうと思っていたが、ウェーダーというんですか、言ってみればバカ長い長靴、あれと、釣り人が着るポケットがいっぱいついたベスト。買ってしまったのだ。熱でもあるのかな、と思うほどに血が上っていて、明日こそは一人で出掛け、あの、キャッチ&リリース区間において、フライによって一匹釣り上げてみせるという思いが頭を熱くさせる。フライ(毛鉤)を水面に浮かせるスプレーやら、今の季節に良さそうだよなどと釣具店の店長に教わったフライなども、買ってしまうのだ。ちなみに私は、なににつけ買い物というものがたいへん苦手で、迷うという状況に置かれると息が上がってしまう。そんな性分もあって、ごく短時間に次々と、自分では信じられないことなのだが、あれやこれやと買ってしまったのだ。しかもカードで。レジの前でカードを差し出す小生を、横で娘が心配そうに見ていた。というのが昨日のことで、本日はさらに早起き。酒浸りの日々からは想像もつかないが、ひどいときにはその時間に寝るのになと思われる早朝に、起き出してまたまた川原へ向かう。が、しかし、どうにもならん。なんだ、なんなんだこれは、と気は急くばかりの6時間。諦めて帰路につく車の後部座席に無造作に投げ込んだバカ長とベストが、なんだかイヤに大袈裟な感じがして恥ずかしい。帰宅して夕食時に少し飲み、『オレンジデイズ』というドラマを見たらもう眠くなって蒲団へ潜り込む。柴咲コウちゃんという女優さんが、とてもかわいらしいと思った。安眠。

5月15日(土) 川原が呼んでいる                文責:タケ
 朝、6時半に目が覚める。むっくりと起き上がる。普段なら、ここまでが精一杯の頑張りだが、今日はこのまま立ちあがり、顔を洗い、湯を沸かし、茶を淹れる。実はこのときはまだ、迷っている。酒つま5号の原稿を追い込むべきか、釣りに行っちゃうか。当然前者であるべきなのだが、いやいやまてよ、いい天気になるんじゃないの? なんて気もしてきて、行くならば早いほうがいいなどと思うのはトイレの中、すでに行く気満々になっている。そこへ起き出してきたのが末娘。おお、とうちゃん、この早起きは釣りに行くのだな、行くのなら連れて行けと、その眼差しが語っている。かくなる上は仕方がない。行くしかないということで、7時半出発、9時前には川原に下りたって、娘の分の竿も用意。今日はキャンプ場にもなる広い川原でエサ釣りである。狙うはヤマメだけれど、まあ、まあ、のんびりやろうじゃないの。などと思うのも束の間、釣れない苛立ちはたちたち我が胸を塞ぎ、普段はウルサイほど賑やかな小生もじっと黙ってしまう。娘はどうやら、そういう父親の性状を、何度か一緒に釣りに来る間に早くも見抜いたらしく、声もかけてこない。用意してあげた竿で遊ぶのにも飽きると、一人川原の石を拾ったり対岸の巨岩の上に登って周囲に落ちている木の枝など拾っている。手間のかからない子で助かるワイ。なんとしても一匹釣り上げて、夕方にはそれを焼き、ビールで乾杯、いや、彼女はまだお茶なのだけれど……。釣れない。これが釣れないのだ。たまに掛かるのは掌に収まるような幼魚。申し訳ないくらいのもので、川へと帰すだけ。結局4時間ほど遊んで、というより川に遊ばれて、橋のたもとの釣り宿で娘とふたり山菜うどんを食って、すごすごと引き上げてきたのだった。釣り上げた魚を焼いてビールという夢ははるかに遠い。

5月14日(金) 5号入稿!? → 6/8へ…            文責:サイ
 っという訳で入稿が延びた。どういう訳かはここに記する程でもなく皆さんのご想像通りでありまして、いつまでたっても学習能力が身に付かない我々「酒つま」編集部なのですが、又延びた事をいいことに今晩も飲み屋へ足が向いちゃうのであります。少し後ろめたい時はワイワイと飲みたいもので今晩は近場の上海ブラッセリーに突入する事にしました。まず、水餃子で生ビールです。たっぷり入ったスープの中にギョウザが2個、上には細かくきざんだネギがドバっとかかってます。レンゲでギョウザをすくって口へ運びます、つるっと入るんですがこれがまた熱々ですから注意が必要。ガブっとかんで半分レンゲに残します。ハヒハヒ言いながら生ビールで流し込む、これがまた最高です。水餃子をたいらげる頃には1杯目の生ビールはもう空です。「Iちゃ〜ん、生!おかわり!」「ええっ!もうないの?早!」「それと、豆腐の上にネギがのってるやつも!あっ、その上に細かくきざんだザーサイも乗っけてくざ〜さい」「…ハイ…ハイ」これ、うまいんですヨ、白髪ネギが大量に乗っかっててラー油と醤油で行くんですが、ザーサイをプラスするとこれがまたなかなかいいんです、ハイ。ビール2杯いって、そろそろスペシャルレモンハイに移ろうとしてると、横のW君がカウンター越しに店の大将と週末の競馬の話を始めてます。なんかいい光景です。2人がとても男らし〜く見えますな〜。5号の話は何処へやら、今夜も又閉店ギリギリまでねばるんだろ〜な〜。

5月13日(木) ああ、なんでこんなに!            文責:タケ
 入稿を延ばしたことで安心し、連休中は釣りだ飲み会だと遊んでばかりいたので、気がつけば延ばした入稿へ向けて、ネジを巻かなくてはいけないタイミングになってしまった。で、本日より、立ち飲み企画の原稿に着手。なに、手をつけちまえば早いのよ、さささっとまとめて気分も晴れやかに飲みに行くのよってな感じで、書き始めた。が、進むもんじゃないんだな。企画自体がダラダラしていることも関係しているのか、どうも、書こうと思うそばからダラダラしたくなってきて、2時間もしたら、すっかり飽きちまって、冷蔵庫から缶ビール。いけないよ。明るいうちから飲み始まったら、何ひとついいことはないよと、頭では分かっているのに……、いや、分かっちゃいない。真冬こそ飲まないものの、少し暖かくなればすぐに缶ビールを冷蔵庫に常備するのがクセになっている。ちょいと1本、あ、これまた1本、ってな具合で飲むのは小生とカメラのSさん。若き日々のようにキビキビと仕事をこなすわけにいかなくなってる中年2人が、昼間のビールでさらに弛緩してどーする、と思うけれど、止めてくれる人もなく、ダラダラと飲む。原稿は、やっぱり進まない。まだ、もう少しだけ、締めきりに余裕があるからだ。すると、こんなときに限って人々も訪ねてくる。まずは午後6時にライターのS君登場。久しぶりの対面だが、顔を見ると懐かしくて、すぐに1杯行きたくなる。彼には、「中央線で行くホッピーマラソン」の第2回で、なんとクリスマス・イブの晩に伴走をしてもらった仲だ。行かないテはない。するとそこへ、某社の編集者Tさんも来た。って、彼女の場合は突然来たわけではなくて、仕事の打ち合わせだ。しかしながら、打ち合わせも済んでしまえば、やはり、この方もお誘いしたい。さあさあ、行こうかね、と席を立ちかけた午後7時。なんと、小誌連載「つまみ塾」の瀬尾さんも来社。近くまで来たからさ、っていい感じなんである。ますます行かないテはない。原稿はまあ、明日にしよう。今夜は飲もう、飲もう。結局のところこの4人に、小誌編集WクンとカメラのSさんも参加して賑やかに6人飲み。S君もTさんも瀬尾さんも互いに初対面だけれど、酒が入れば旧知の仲のように気分もほぐれ、ああ、なんでまたこんなに! と思うほど飲んじまった。

5月12日(水) 仕事場ビールのボディブロー          文責:タケ
 本日もまた、人に会う約束はなく、仕事場にこもっての仕事。月刊誌の原稿1本を宵の口までになんとか書いて、さて今夜は、もうひと踏ん張りだ。冷蔵庫からビールを取り出して書き始めたのが『独占酒記』、そう、この原稿。先日エンテツさんとご一緒したときに、「酒つまホームページの日記はなんでまだ1月なのよ」と詰められたから、今夜は書くのだ『独占酒記』を。うー、思い出せない。小生、常に小型の手帳を携行し、その日あったことの概略はメモしてあるのだが、酔ってメモるもんだから、時間が経つと、ハテ何をしでかした日であったのか、よく分からんことも少なくないのだ。なんて口調がエラソーだが、けっこう苦労することは事実。先日もそのことをエンテツさんに伝えたら、「じゃ、毎日書けって」とカウンターを頂戴した。はは、その通りです。だから反省して書くのであるが、思い出し思い出しだから遅いんだ、これが。ビールはすぐに2本目になり3本目になり……、おお、もう疲れた、と思った時までに追い込めたのは、たったの1週間分だった。時刻はそろそろ23時。これでお開きにして、電車に乗り、吉祥寺まで帰って『WOODY』の扉を開けた。まだ1軒目だからと油断してスルスルとウイスキーのスーパーハイボールを飲んでいると、2杯目を飲み終わったときに、アレ? というくらい酔っているのに気付いた。おかしいな、1軒目なのに……。あ! いけねえ。おれ、缶ビール5本飲んだんだ……。缶ビールとはいえ5本も飲んでしまったのでは、ウイスキーのソーダ割りがスルスル入るわけがない。あ〜あ、どうすっかな。帰るか。いや、でもまだちょっとだけ飲みたい気もする。ンで、ウイスキーをロックに切り替えて、結局のところトータル5杯飲みになってしまったのだった。

5月11日(火) 前夜のダメージ長引いて            文責:タケ
 前夜のバカ酔いのダメージ濃く、仕事ぜんぜん捗らず。仕方ない、こんな日もあるさと慰めつつポツポツと少しずつ原稿仕事を進めていく。そんなときに限って、他にもやらなければいけないことが山積みであることに思いが行ってしまい、能率はひどく悪い。他にやることって、『酒とつまみ』ですよ。4月末に敢行した立ったまま飲むマラソンの原稿を早くまとめてしまわなくてはならない。しかし、なかなか手がつかない。なぜかって、思い出しただけで酔っ払ったような気分になるからだ。うー、苦しい。やっぱ、今日は無理だと諦めて、本日分の仕事だけ片付け、さて、何をしたものか。飲むか。え? また、飲むか。ホント? そうよ、やっぱりな、ひと仕事は終えたのだから、飲みながら立ち飲み記事の構成でも考えようじゃねえか。ウソつけ、ただ飲むだけだろ、というような自問自答を繰り返しながら、駅へと向かう夜10時。ビール&酎ハイ? それともウイスキー・ハイボール? それともショーコー酒いってみっか? それくらいしか考えてない。ああ、ホントにバカだ。

5月10日(月) しばしの別れ、礼のひとつも言いたかった  文責:タケ
 気になっていた仕事が思いのほかスムーズに運んで、夕方早くから吉祥寺へ。『ハバナムーン』で以前働いていたM君が心機一転、仕切り直しのために、しばし故郷へ帰る。その前に、店に顔を出すと聞いていた。ホッピーマラソンで立ち寄らせていただいた『葵』のカウンターで、高尾まで完走したことを伝えると、よくやったね、と笑ってもらえた。嬉しい。それで少しばかり調子に乗って飲み、その後『ハバナムーン』へ移動して、何杯か飲んだら、いけねえ、すっかり酔っ払っちまった! M君が来店したときには、ロレツも怪しく、会ったらいろいろ話したいと思っていたことを片っ端から忘れて、いけないヘベレケ状態。いつもそんな状態の小生を温かく見守ってくれていたM君。いつぞやは多摩川競艇にも付き合ってくれたM君。礼のひとつも言いたかったのだが、いけねえ、ベロベロで、なにがなんだか、どうにも分からんまま帰宅した。

5月9日(日) タラの芽の天麩羅でビール            文責:タケ
 7時起床。釣りだ釣りだ。釣りに行くぞと思えば二日酔いしないこの身体。どうかしているのだけれど、大急ぎで道志川へ向かう。8時半。川岸へ降りて行くと、もう上がってくる人達がいる。おお、そうか、そうなのか。もう手遅れなのかと思いつつ、なんと連休中に買ってしまった極安初心者向けフライ釣りセットで試しにかかる。素人がのめり込むとコレですから困りますが、本も買って振り方くらいは頭に入れてあるから、とにもかくにもトライする。ああ、でもね、うまくいくわきゃねえんだ、そんなもん。まるっきり感覚が掴めないまま3時間が過ぎ、打ちひしがれて納竿。帰りの途中、道沿いの掘っ建て小屋みたいなお店に車を停めて店先を覗くと、タラの芽があった。迷わず買う。釣りの惨敗をタラの芽で取り返すのである。ああ、気分がよくなってきた。天麩羅だ天麩羅だ、ビールだ天麩羅だ……。頭の中は天麩羅ビール一色なのであった。

5月8日(土) 府中で惨敗、綾瀬で回復             文責:タケ
 早朝に起床。仕事の資料本をぶりぶりと読みにかかる。急げ急げ、午後から忙しいんだから……。午後、府中競馬場。5月の競馬は気分がいいよ。土曜日に限る。最高の気分。だったが、馬券は負けに負け、惨敗してうなだれ、京王線で新宿を目指す。向かうは綾瀬。小誌の次号から連載を引きうけてくれた南陀楼綾繁さんと合流して、連載第1回目の取材をするのだ。企画は、古本屋に寄ってから居酒屋で飲む、というそれだけの枠組しか決めてない。どうなるか、まあ、行ってみりゃいいんです。で、綾瀬でお会いしたのは南陀楼さんの友人ひとりに、大衆食の詩人エンテツさん。いや、いい夜になった。この道中については、小誌5号をぜひともご覧ください。エンテツさんも南陀楼さんも、気取らず、淡々として、実に気持ちのいい飲み方をする。好きなものをつまみ、好きな酒を飲み、子どもみたいに笑い、きれいに割り勘。当たり前のことかもしれないけれど、こういう飲み方がしっかりできてないと、いかんのだよなあ、としばし自戒する。大衆居酒屋からもつ焼きのうまい店へと移動し、ホッピーを飲む。馬券は残念だったけれど、この数時間ですっかり元を取ったような気分になった。帰りの電車、エンテツさんはもうフラフラだ。還暦過ぎてなお、飲むなら最後までいるんだからな、というこの潔さ。小生、胸を打たれました。

5月7日(金) 酒中日記に激励される               文責:タケ
 やっぱり、やっぱり、当然だけど、使い物にならず。強烈な二日酔いで、メシは食えないし、水飲むばかり。人と話すのが億劫だから、ひたすら黙ってやれる作業に没頭。夜もどこにも寄らずに帰宅。ようやくメシが喉を通って、ビールでも飲むかというタイミングで、踏みとどまり、今夜は飲まないと決意して手に取った本が『酒中日記』。作家たちの酒飲みぶりが、某月某日形式で、延々綴ってあるアンソロジーだ。編者は吉行淳之介さん。これ、おもしろい本で、なんども手に取るのだけれど、読めばほとんど必ず元気になれる。なぜかというと、作家さんたちの飲みっぷりが半端じゃないから。二日酔いにしても、夕方越えて午後10時くらいまで、なんも食えなかったなんてヒドイのがあったりする。はははあ、先生方、みなさん飲んでますなあ。オレなんぞまだまだよと、小生は思ってしまうのだ。そこで、我慢したばかりのビールを1杯。スルスル入っていって、これがうまいんだな。飲み過ぎて翌日バテるのは、けっこう精神的なダメージもあるのかなあ、などと思う。ああ、オレはダメだなあ、と思うその気持ちが、二日酔いの気分の悪さの、半分くらいを占めているのかもしれない。それにしても、昔の男はよく飲んだんだねえ、とこの本を読めば感慨もひとしおだ。先生方の酒にまつわるバカ話ばかり集めたら、けっこう面白い企画にもなるか、などと考えつつ、ビールお代わり。

5月6日(木) おいおい、やめとけって!            文責:タケ
 連休も終わっちまっちゃあ、働かざるを得ない。仕事場へ出て、さて何から取りかかろうかと思って最初に着手したのが『酒とつまみと営業の日々』の原稿。書評のメルマガに連載をさせてもらっている営業話なのだが、なんともう、12回目。1年が、あっという間に過ぎていく。歳を取るのも無理はない。午後、某出版社のWさんが訪ねて来てくれて、次に出すムックでもお前さんにエッセイを書かせてやるから精進しろよ、とこう仰るのだ。嬉しい。バシバシと肩を叩いてやりたいくらい嬉しい。で、夜は飲み。カメラのSさん、編集Wクンと一緒に『上海ブラッセリー』で食いかつ飲む。ビールが2、レモンサワーが3か4。Wクンと吉祥寺『ハバナムーン』へ移動。ビール1杯飲んで、そろそろいい感じに仕上がっていたのだが、帰れない。ブラッディメアリーを追加。ああ、うまい。うまいんだ、これが。で、また、帰れない。けれどももう腹は膨れてしまっている。そこでラフロイグのストレートに移行すると翌日がたいへんなことになるってのが常なることだから、えーっと、としばらく考えて発したひと言が「タリスカーちょーだい、うん、ストレートで」って、そんなら同じことでしょ。まあまあ、1杯だけにしとけば大丈夫よと自らに言い聞かせ、頼まれたエッセイに何を書こうか、Wクンに相談しながらチビリチビリ。うまい。うまいんだな、これが。しかし、もう帰らなくては。オレの限界はとうに過ぎている。と思うのだ。思うのだが、どうにも席を立つことができない。ンで、「タリスカー、もういっちょ」言ってしまうのだ。やめとけって、誰かが言っているような気もしながら。

5月5日(水) おとなの日                     文責:サイ
 ほんとは子供の日です。祝日です。しかしわれわれは仕事でした。俺は夕方終了を迎え、編集W君も7時位にはめどがつき、メシ食って帰ろう!と言う事になった訳です。ところが祝日です。どこもやってません。気兼ね無く酒とつまみを注文出来る店はほんと限られてしまいます。W君…、中華の王将!に行こうか?そうですね、あそこしかやってませんね〜、軽くギョウザ&レモンサワーにしとこう!となった訳です。軽く行く?なんて事が出来るはずが無い訳でして、お互い2杯づつの生ビールをスタートにしてレモンサワーに突入です…。ふだん野菜不足だから野菜炒めと青菜炒めと、ザーサイをくざ〜さい!…っかなんか言ってる訳です。そして飲んで行くうちに俺の頭の芯の方でくすぶっていた小さなともしびがだんだんとメラメラと大きくなって来るのを俺は、やばい!!と思いながらレモンサワーをあおって行くのでした…。そこで俺は言ったのでした…。W君!今日の所は俺の言う事を聞いてくれないだろうか?。と言うと、W君は返すのです…、はっはぁ〜ん…フィリピンに行きたいんでしょ!?…。なんでわかるの?W君!!。解っているなら行こうよパブへ!。誘った限りはおごります!ぜったい損はさせません!。君の好みの子も居ます。嫌だと思うかも知れん、ここはおとなの気配りで、解っておくれよオヤジの気持ち。御願いしますよW君!押しておくれよオヤジの背中!!……。わ・か・り・ましたよ!!…。付き合いますよ…、あんたの好きなフィリピンパブへ!!…。ってんで、舞台は上野のフィリピンパブです…すいません。いらっしゃいませ〜〜〜!のウエルカムコールを受けながらソファーに陣取るわれわれ勇士2人組!…。以前俺に付いたお目当ての子の名前をボーイ君に告げます…。ところがなんと!いません!…お目当ての子が!いないんです!W君に付いた子に尋ねると彼女は国へ帰ってしまった!との事。何という事でしょう〜。俺とした事が!しょぼくれてる俺を無視しながらW君は居心地が悪そうにボ〜ッとしてます。よ〜く見るとW君に付いた子は以前俺の横にも座った事がある子でした。俺の顔を見て思い出したらしく、眼が会ったとたん、いや〜な顔して眼をそらすのでした。俺はもう、いたたまれなくなってしまい、焼酎ウーロン割りをあおるしか無かったのでした。おとなは辛いヨ?…。そんな一日でした…。

5月4日(火) 温泉浴場が意外に気持ちよく           文責:タケ
 やっぱり鯉よりヤマメと思ってひとまず車を出してはみたが、雨で風も強く、とても釣りになるとは思えなかったので、あれは神奈川県藤野市にあたるのか、五感の湯という温泉施設へ行った。町おこし村おこしを目的にして作られるこうした温泉施設については、あまりいい印象がない。あれだけ大きな内風呂に露天風呂まであって、はい天然温泉でござい、って言われても、そんなに湯が出る土地ならとっくのとうに温泉街が出来ていたであろうに、とツッコミを入れたくなる。だが、まあ、でかい風呂、とりわけ露天風呂は気持ちのいいものだから、にわか温泉通みたいなことを言うのはよして、とっとと入浴した。連休中なのに思ったよりは空いていたせいもあるのか、入ってみれば実に気分がいい。少し温めの露天風呂は、5月というのに気温が下がって肌寒いくらいの陽気には実にいい具合なのだった。湯上がりに飲めないのが、車利用の最悪の一点。入浴後は茶も飲まず一路、我が家を目指した。冷たいビール飲みたさに、多少、運転も荒く。

5月3日(月) 鯉だって釣るよ                  文責:タケ
 ゴールデンウイークであることに加え、『酒とつまみ』の入稿日を延期したことで気を許しまくった小生は、連日、道志川行きを考え、スキさえあれば敢行する体勢だった。が、今日は夕方から会食の予定があったので、その場所に遠くない川はどこかと考え、府中市は中河原で多摩川に合流する大栗川の、多摩市内のある川岸で鯉釣りをすることに決めた。練りエサを大きめのダンゴにして、らせん状になっている器具にぐちゃりとくっつけ、その回りに何本もの鉤を仕込むというアコギな仕掛けで鯉を狙うのだ。竿は巨鯉にはちょっと頼りない安竿だが、構うことはない。折られたらそれまでのことと決め込んで釣る。かつてここは、常連たちが石を積んで堰とし、上流側に深場を作って、ちょっとした釣り堀状態に仕立てていた場所。どこかで釣ったヘラブナを内緒で持ってきては放流するオジさんもいたりして、みなそれぞれに、結構本格的な仕掛けでヘラやマブナの釣りを楽しんでいた。当時、鯉は、みんなの目的とする魚ではなかった。もう、15年ほども前のことで、小生にとって、釣りといえるほどの釣りではなかったが、その頃は、年に何度か、ここで、半日を過した。まだ会社に勤めていた頃のことで、求人広告の営業という仕事には慣れたものの、ほとんど年齢の変わらない上司や部下の間に挟まれて鬱屈していた。1日まるまる休暇が取れるのは珍しかったが、そんな1日も、今のように渓流へ行こうという気力はなく、かといって、じっくり本を読むような気持ちの余裕もなかった。この川に何度か顔を出すうち、その場の長老のひとりと顔見知りになった。オモリの下にサルカンという輪っかをつけて、そこから長短2本のハリスを垂らし、短いほうによくバラけてフナを寄せるタイプの練りエサを、長いほうには鉤によく付いて最終的にフナに食わせるタイプのエサをつける。オモリも、糸に固定してしまうのではなく、オモリのついた小さな輪の中に糸を通す形。こうすると、糸が引かれても川底の錘は動かない。逆に言えば、ちょっとした、オモリを動かすほどでないアタリでも、糸は動き、ウキを沈める。そんな仕掛けを教わったのも、この老人だった。老人は彫りの深い端正な顔立ちで、目が大きく、小柄ながら、肩のあたりにはまだ逞しさが残っていた。笑顔のいい人で、釣りに来る時は決まって、大きな握り飯を持参していた。十二指腸をやってから酒を止めてね。老人は、温かい季節ならビールを、真冬にはウイスキーを飲みつつ真似事の釣りを楽しむ小生に、言ったものだ。父と子以上の年の差があったが、祖父と孫、というほどではない。小生は、この老人の釣る姿に惹かれ、仕掛けもそのまま真似て、一時期だが、フナ釣りが上達した。つい先日、道志川の川原で30年ぶりに釣りの感動を味わったと思ったのだけれど、実は20代の頃にも、地味であるが、たしかにおもしろい釣りを、日々の鬱憤を晴らしたり、凝りを解したりするために利用していたのである。それを、大栗川の川原で思い出した。かつて週末といえば集まっていた常連たちの姿は、もう、ない。行政の干渉か、あるいはこんな川にも漁協なるものがあって趣味の釣りを許さないのか、理由はまるでわからなかったけれど、あるときから始まった護岸工事を境に、人々はこの場を去った。フナも、もう、いない。今、ここで楽しめるのは鯉釣りである。だから、ちょっとばかりアコギな仕掛けを釣具屋で購入してきたのでもある。しかし小生には、かつて教わった仕掛けで釣ってみたいという思いがやはり残っていて、釣り始めて1時間もすると、いそいそと仕掛けを変えていたのである。350mlの缶ビールは2本目。あと1時間で引き上げようという頃合だった。長短2本のハリスを用意し、バラケの練りエサは持っていないので、同じものをそれぞれに付ける。オモリも外付けのものに変えた。その後1時間の釣果は2匹。50センチ超の鯉を2匹釣り上げた。誰も釣っておらず、誰も見ていない釣りだったが、やはり、全身に血が巡る感動があって、2本目のビールの残りを勢いよく飲み下す快感は、他に代えるもののない種類のものだった。

5月2日(日) ベランダ酒 スズメ2               文責:サイ
 きのう置いた皿のパンが全部無くなっている。朝方にスズメが食べたのだろうか、台所から今度は米粒を持って来て皿に乗せる。いつまで待ってもスズメは来ない。ビールを飲みながら気長に待つか…、するとしばらくして彼らはやって来た、そう!なんと2羽だ。つんつんと米をつっついているかと思ったら急に逃げてしまった、目が合った訳でもないのにな〜、と思っていたら、バサッ!っとカラスが舞い降りた。目が合ってもカラスは逃げようとしない、俺はサッシを開け、カラスを追いやった。皿の上の米粒は跡形の無く持って行かれてしまった。きのうのパンもひょっとしてカラスかも知れない、と思った。

5月1日(土) ベランダ酒 スズメ                文責:サイ
 食パン2枚をトースターに入れ焼けるのを待つ、その間にレタスをちぎり、キューリを1本薄切りにしてハムを2枚用意。タマゴ1個を溶いて四角いフライパンで焼く、ほんで焦げ目の付いた食パンにマヨネーズを塗り、キューリ、レタス、ハム、タマゴの順番で食パンに乗せ、もう1枚を上から合わせて包丁で真っ二つ!切り口が何とも言えずきれいだ。ここでコーヒーも、っと思ったが冷蔵庫を開けてビールを取り出す。居間のテーブルでプッシュっと開けてサンドイッチをガブリ!それをグビリ!とビールで流し込む。新聞を広げようとしたらベランダからちゅんちゅん…と鳥の鳴き声が聞こえて来た。そ〜っと覗いたらスズメが一羽、ベランダの葉っぱをつっついている。ガラス越しにしばらく見てたらスズメと目が合ってしまい飛んで行ってしまった。パンのミミを小さくちぎって皿に乗せベランダに出した。いつまで待ってもスズメは帰って来なかった。


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