■2004年6月17日(木)〜6月30日(水)■

6月30日(水) ダメじゃないの、昼から飲んじゃ       文責:タケ
 8時半に青砥駅着。9時半の約束まで時間があったから、駅前の大衆食堂で飯を食う。アジの開き定食。こういう店があるから青砥は偉いと思った。午後からは『散歩の達人ムック』で取材させていただいた店へ原稿を届ける。浜松町の『秋田屋』、神保町の『さぼうる』、最後が新宿の『ぼるが』。午後3時半くらいから回り始めて、行く先々でちょっとばかり飲むもんだから、新宿で店を出たときには、けっこういい気分になってしまった。いつもより早いけれど、吉祥寺へと上がってきてもう1杯、いや、2杯、3杯、4杯。あ〜あ。昼間から飲むと、結局夜までダラダラ飲むから、量は多くなるし金もかかる。第一、湿疹以来、少しは控え気味にしてきた酒が復活してしまって、どうにもいけない感じになってしまった。ダメじゃないの、昼から飲んじゃ、って、麗しい女性にタシナメラレタイところではあるけれど、でもね、秋田屋さんに原稿届けて、1杯飲まずに帰るってのは、それはそれで、なかなか難しいもんだろうなって、思うわけです。

6月29日(火) 痒みに負けてお医者様              文責:タケ
 5時ごろから起き出して原稿。なぜこんな早起きをするかというと、医者へ行こうと決心したから。股座から腰、背中へと勢力を拡大している湿疹の正体を見極めないと、どうにもこうにも落ち着かないし、なにより痒い。仕事にならない。酒もまずい。いいことないから医者へ行くのである。で、朝から並んでね、待つこと1時間くらいか。ようやく診察してもらったら、医師いわく、「アレルギー性のもんでしょうね。血を採って調べましょう」。飲み薬と軟膏を処方するから、痒みはそれで取れますよとも。まあ安心である。この痒さは尋常ならざる病気ではないかと内心ひそかに心配しておったので、なにね、へ、わたしもね、アレルギーじぁあないかってね、そんなふうに思っていたところなんですよって、調子づく。ついでに「先生、酒は関係ないですかね」なんて聞いたもんだから、今度は医師のほうが黙ってない。「そんなに飲むのですか」「へえ、まあね」「ビールなら何本くらい?」 ああ、この人酒飲まねえなって、すぐに思ったね。ビールなら何本って、そうね10本くらいかって、答える人いないよ、先生。ビールはね、せいぜい大瓶2本だよ。あとはまあ、レモンハイ。そう、焼酎だね。これが3〜4杯、それから調子も出てくると、ウイスキーへの切り替えの前にかるーくビール1杯やって、ウイスキーが2〜3杯と……。そういうことになるんだけれど、これを説明するのもかったるい。だから、「へえ、まあ、その、けっこう飲みますもんで」などと口ごもる。医師は何を思ったかね。それではって、アレルギー検査とは別に、肝臓の状態を調べましょうってことで、もう1本採血した。あ〜あ、採られちまった。この検査だけはしばらくすまいって思っていたのに。なぜって、毎晩これだけ飲んでますからね。怖いんですよ。あなた、いけませんよ、これはもうビョーキですよって宣告されるのが怖い。でも採られちゃった。仕方がない。思えば肝機能調べるための採血なんかしたの、10年ぶりくらいになるから、まあ、やっておいて損になるこたあないと、思い決めた次第。そんなたいそうなことでもあるまいしね。クリニックを出た後は配達の続きだ。今日も車。三鷹駅へ出て、それから埼玉県へぐぐっと入っていって、夕方日本橋馬喰町の仕事場へ寄ってから阿佐ヶ谷を回って帰宅。ビール1本飲んだらもう眠い。塗り薬が効いたか、痒みをさほど感じない。すぐに眠くなってバタン。

6月28日(月) 股間の湿疹いよいよ痒く            文責:タケ
 午前中は原稿仕事。正午に家を出て、まずは府中へ。啓文堂書店さんへ営業だ。これを皮切りに渋谷、神保町、八重洲、日本橋、銀座と回る。先週のうちに家へと本を運び込んでおき、今日は車で配達なのだった。銀座旭屋書店の後は音羽の出版社のスタジオに撮影立ち合いのために向かう。それが終わったのが午後8時頃、最後に回ったのが高田馬場の芳林堂。いやいやよく回った。4号の売れ行きは良かったし、5号も、ひきつづきお取り引きをいただけている。満足して自宅へと向かった。と、ここまでは良いのだが、股座の湿疹がいけない。痒い。先週の木曜からは腰、わき腹、背中などへも拡大して、なんかこう、全身に痒みと同時に寒気を感じる。車だからもちろん飲むわけにはいかないけれど、家へ帰ってからも、この痒み、この寒気が気になってあまり飲む気にならない。悲しい夜だ。

6月27日(日) 書店納品・本格始動               文責:タケ
 7時に起きて午前中は原稿仕事。午後から『酒とつまみ』5号の納品開始である。本日は立川と国立。立川はオリオン書房のルミネ店とノルテ店。100冊を超える納品なので、なかなかたいへんだ。『酒とつまみ』をぎっしり詰めた布袋の取っ手が手指に食い込む。痛い。しかし、股は痒い。わき腹も痒い。背中も痒い。手指だけが痛い。ちょうどいい具合の部位がない。そんなことはどうでもいいのだ。こうして大量に納品できることがなにより嬉しい。「酒とつまみです」と言って日曜日の午後の混み合った店内にずいずいと入っていってしまう不躾者を「よくぞ来たではないか」と歓待してくれる書店さんの好意が嬉しい。国立の増田書店では4号を完売していた。5号を納品すると、担当の方は、創刊号からのバックナンバーを2冊ずつ追加したいと言った。創刊号と2号は完売していると伝えると、「そうだったか、私に先を見る目がなかったな」と言って笑った。これがあるから営業はやめられない。湿疹さえ心配なければ、ぐぐぐいーっと1杯いくところなのだった。

6月26日(土) 本日は缶ビール1本だけ             文責:タケ
 1滴も飲まないと、体調はたちまちにして回復する。10時には仕事場へ出て、地方発送用の『酒とつまみ』の梱包、及び、電話営業に没頭する。湿疹は痒いのだが、二日酔いはしていないので、比較的に晴れやかな気分なのだった。夕方から新宿の模索舎へ編集Wクンと一緒に納品に行く。創刊の頃から置いてくださっている店で、小生は今回が初めてだった。なんとも渋い雰囲気であり、品揃えなのだった。ちょっと感動して、普段ならWクン、ががーっと飲もうではないか、ってな調子になるんだが、本日もまた、湿疹の状態芳しくなく、まっすぐ帰宅した。焼きソバとトウモロコシを食う。ちょっとくらいならいいかな、という気になって、350mlの缶ビールを1本だけ飲んだ。さて、もう寝ようと思って寝床へ入ると、背中のあたりむず痒い。どうやら、飲むと痒いようなのだ。

6月25日(金) 湿疹いよいよ赤く、もはや耐えがたし     文責:タケ
 湿疹悪化。痒い痒い。気が萎える。そんでもって、二日酔い。仕事場で、『酒とつまみ』の電話営業だけ、なんとか続けるが、他言無用ライヴでの販売には、カメラのSさん、編集Wクンに行ってもらい、キリのいいところで引き上げた。まっすぐ、帰宅。少し食べてうたた寝。酒を飲まず。1滴も飲まず。決心はまったくしていないのに、飲まなかった。これ、湿疹のおかげかもしれない。

6月24日(木) 股の湿疹悪化、ああ情けなや          文責:タケ
 極度の二日酔いは予想していた範囲の話だったが、予想外だったのが、湿疹の悪化。股のあたり、赤く腫れるようだった湿疹が、わき腹から背中へ向けて勢力を拡大、鏡に映るボテボテのわき腹に、赤い染みがいくつも見える図というのは、なんともガックリくる眺めなのであった。これは、ストレスとかなんとかより、酒じゃないの? と、思う。心配だ。小生は非常に気が小さいので、このようなちょっとした異変にひどく傷付く。おれはもうダメなんじゃないか、と思い悩むのだ。しかし、思い悩みつつ自宅にいたのでは悩みはさらに深くなるばかりだから、表へ出て仕事をするのだ。本日も『酒とつまみ』5号の営業・配本活動である。夜。昨晩納品だけしておいた吉祥寺のバーに、集金だけを目的に出かけてみると、おお? 小誌つまみ塾の瀬尾さんがいた。やあやあ、お世話になっております。最新号が出まして、でへ、でへへへへ。なんてことを言ううち、集金だけのつもりがまた飲んで、しかも、けっこうしっかり居座ってしまって、長くなった。途中。シャツの上からそっとわき腹のあたりを触ってみると、ああ、湿疹の箇所がさらに腫れているような感じなのだ。それも、たいへん痒い。ああ、早く帰らなくては、と思いつつ、もう飲むのを止めている瀬尾さんに構うことなくガンガンお代わり。店を出て、瀬尾さんを見送り、さて帰ろうと歩きながら、ああやはり、気がつけば『ハバナムーン』へ向かう階段をヨチヨチ歩きで上っているのであった。

6月23日(水) 納品=激飲みの一夜               文責:タケ
 『酒とつまみ』5号が納品された。なんとか5号まで来たな。そんな感慨に浸る暇もなく、雑居ビルの4階まで手分けして担ぎ上げる。小生は二日酔いである。ゲロゲロである。階段がきつい。たちまち息が上がり、モモが張る。これはもう、いけませんわ、ほんとに。おまけに、編集部でもっとも体力のある編集Wクンが、普段の力を発揮できなかった。膝の靭帯損傷である。サッカーチームに所属しているWクンが靭帯を負傷したのは今回が2回目。気をつけろよとアドバイスしたいところだが、小生も30代の半ばごろ大怪我をしたことがある。張り切って草野球に参加したある春の日。1回表に出塁、盗塁を決めたことに気を良くした小生は、次の内野ゴロで3塁をねらって回り込みスライディング。タッチをかわして左手でベースを取るつもりが、手を地面についた瞬間、ゴキ。肩の骨折なのであった。加齢というのは、恐ろしいことなのである。ってなことを考え考え、なんとか品物を運び上げ、読者ハガキやスリップなどを挟み込む。途中、書店さんや扱ってくれているバーに連絡をし、最新号の注文を取る。楽しいひととき、ビールを飲むよ。さて、夕方からは、さっそく本日分の納品。銀座2店、西荻窪、吉祥寺3店と、回っていくのだ。一軒で飲むのは少しずつ。Wクンと手分けもするから、すべての店で飲むわけでもない。だが、やはり、できたばかりの最新号を配るときの酒は、ことのほかうまい。飲みすぎるな、というほうがヤボだと、居直ってしまいたい。

6月22日(火) 昨日の節制は水泡に帰す            文責:タケ
 本日もパブの原稿の続き。なんとか目処が立って、明日はいよいよ『酒とつまみ』の納品。鷹揚な気分になってしまったから始末が悪い。飲みに行ってしまったのだ。それも2軒、けっこう深く。1軒目だけで帰ればダメージも深くないのだが、酒が入ると、ダメなのかダメでないのか、よくわからなくなる。それで、深酒。

6月21日(月) 納品目前、配本に備えて休む          文責:タケ
 『酒とつまみ』第5号の納品が水曜日に迫ってきた。納品後は配本に追われる。ということは、つまり、連日飲むことになる。昼間はもちろん飲まない。書店を回るのだから飲むことはない。だが、夜になると、小誌を置いてくださっているバーなどへ回るのだから、これは確実に飲むことになる。だから、本日は、酒を控えておとなしくしておくことにし、先日取材を終えたばかりのパブ関係の原稿をまとめる。夜ははやく帰宅して冷蔵庫から豆腐を取り出し、冷奴で1杯。その程度で、文庫本片手に布団に潜り込むと、すぐ熟睡した。

6月20日(日) 日曜は、昼からハイボール           文責:タケ
 ビジネスホテルで朝食をすませ、借りたままのレンタカーで、甥の通う高校まで走る。サッカー部のグラウンドにはすでに、他校のメンバーも集結していて、両チーム総勢で100名をはるかに超えるサッカー部員がいた。両校ともに、強豪なのだ。先生に挨拶をしようかと思うが、甥にコッ恥ずかしい思いもさせたくないので、グラウンドの外に車を停めてしばらく練習試合を見ていた。両校とも、それぞれ3チームずつ編成できるようで、とてもではないが、最後まで観てる余裕はなかったが、甥は2本目の試合に出たので、その前半まで観ることができた。体は細いが、スピードもバネもある。ディフェンダーのポジションで試合の流れをよく見ながら、要所要所で上手なカバーを繰り返していた。安心、安心。さて、短い旅の目的はこれですべて達成された。あとは帰るばかりである。新幹線の停車駅まで車を飛ばし、レンタカーをそこの営業所に乗り捨てにして、列車に乗った。車中、缶ビール1本。サッカーの試合を思い出しながら、もう少し、思い切って上がってもいいのにな、などと好き勝手なことを考えるうち、ぐっすり眠った。東京駅に着いたのが午後3時過ぎ。山手線で一駅、有楽町で降りる。コリドー街へ出て、目指すは『ロックフィッシュ』だ。カウンターに席を取り、ハイボールを飲みながら、少しばかり雑談をして、また、サッカーの試合を思う。アイツにはトップ下をやらせてみたいな。などと、またまた好き勝手な妄想に耽り、自らがサッカー部員だった25年ほど前のことを思い起こす。だらしのない部員で、チームに迷惑ばかりかけていたような気がする。もう少し、一生懸命やっていれば、と、これもまた、考えてもしかたのないことをつらつら考え、ハイボールをお代わりする。高校時代の3年間は、当時の自分にしてみれば、まさにあっという間のことだった。が、今はどうだろう。今、感じる1年は、あの頃よりさらに短くなっている。この3年で何をしたのか――。少し酔ってきて、また、ハイボールをお代わりする。窓の外は、まだ明るい。

6月19日(土) 高校生と焼肉を食う至福            文責:タケ
 午後から新幹線に乗って、甥が一人暮しをしている地方の街へ行った。昨年秋に、兄一家の転勤によって一人暮しを始めた甥は、まだ、高校生である。サッカー部に所属し、兄の勤める会社の独身寮に住んで、毎日、高校へ通っている。たまに顔を見て、つつがなく暮らしているかどうかをチェックするのが小生の役目であるが、こちらも忙しい身。めったに行けるものでもない。だから予定がついた日には、それなりになにごとか大事な用事を果たすためにいそいそと出掛ける気分にもなる。だが、実のところを白状すれば、甥の様子を見ておくという叔父としての務めというより、こちらのほうが甥の顔を見たいのである。男子高校生というのは、しばらく見ない間に、ひどく逞しくなるもので、会う度に、その変貌が嬉しい。体つきも、こちらよりよほど立派である。会えば必ず同じ店で焼肉を食うのであるが、その食べっぷりがまた、気持ちいい。けっして高級な焼肉ではない。ファミリーレストラン風の焼肉屋である。だが、甥は気分良く食ってくれる。言葉は少ないし、食い終われば、さあ、じゃあまた、という具合に別れるのだけれど、その1、2時間は悪くない。甥のもとへ何度か通ううち、その焼肉屋まで歩いて行けるビジネスホテルも見つけたから、移動のほとんどでレンタカーを使うのだが、焼肉屋までは歩けるので、ビールを飲むことができる。叔父のほうはもう、カルビをもりもりとは食えなくなっている。ナムルとビールで十分といえるくらい、かつての食欲はなくなった。だから、あっという間にドンブリ飯を平らげる高校生の、ただ食べているだけの姿を見ることが、とても貴重なものに見えてくる。遠慮せずに食ってくれよ、と、思いながら飲む生ビールは、とてもうまいのだ。甥がこのうまさを知るようになったとき、また、一緒に焼肉屋に行けたらさぞや楽しいだろうと、2杯目のビールを飲み干して、早くも勘定にしようかと腰を浮かせながら、叔父はそう遠くもないだろう将来を思うのだ。

6月18日(金) オレが暴れたわけじゃねえ!          文責:タケ
 酒場で、知り合いに久しぶりに出会うのは、概して嬉しいものである。が、例外もある。コイツには会いたくなかったと思う人との出会いのことではない。そんな場合なら無視すれば良い。うまく言えないが、かつてはそれなりに人間関係もうまくいっていて、それでいてなお、現在の関係は薄く、逆に言えば、少し神経質にならなければいけないようなことも、ズケズケと言ってしまえるような間柄だと、お互いにボロが出る。なに、そこまで気遣う必要はないという安心感がそうさせるのかもしれない。某酒場でこんなことがあった。店へ入ると顔見知りがいた。近くには、その人と同じ会社に勤めているという人もいた。ふたりは並んで座っているのではなく、間に椅子がひとつ空いていて、私は誘われるままそこへ座った。が、知り合いは、明らかに年長と思われる同会社の人に対して、ずいぶん軽い口の聞き方をしていた。それが、その業界の慣習であるのかないのか、そんなことは知らない。部署が違うから、そんな口がきけるのか、どうなのか、そんなことも知らない。ただ、おもしろくなかった。かつて世話になった人ではあるが、その知り合いの横で酒を飲むのが苦しくなった。たぶん、小生も、相当に酔っていたのだと思う。我慢しても始まらない。迷惑をかけることだけは避けたい。だから席を立つ。後から入ってきた者に先に席を立たれるのは、顔見知りとしても愉快ではないだろう。それでもお構いなしに席を立つことした。するとその知り合いは、小生の勘定をもたせろという。冗談ではないが、まあいいじゃないかと鷹揚に構える。こういうとき、酔った小生にはちょっとしたコンプレックスめいた気分がめらめらと沸いてくる。伝票を持っていこうとする知り合いの手首をつかみ、冗談じゃない、とひと言怒鳴った。周りの客は笑っている。互いに接待しているわけでもあるまいに、偶然会っただけの知り合いが互いに金を払いたがっている。みっともないと思ったが、何度か押し問答をして、結局は自分で払って店を出た。無関係な客からすれば、後から入って来て支払いで揉め、大声を発した小生は珍客だったろう。しかし、やはり、思うのだ。オレが暴れたわけじゃねえ!

6月17日(木) 実家で寿司を振る舞われる           文責:タケ
 進行中の企業パンフレットについて、顧客企業の社長から説明があった。細かな説明で、文案を担当する小生としては非常に緊張する。昨日は1日茫然としていたが、このブリーフィングで一気にシャンとした。受けた説明の内容を簡単な文案にしてデザイン担当者にメールし、今夜ははやく帰ることにする。しかも、ここのところ無沙汰をしている実家に。近いところにある実家だが、忙しくしているとなかなか顔を出せない。不義理を続けることになるのだが、いざたずねてみると、歓待してくれるので申し訳ないような気分になる。今夜寄るよと伝えたのはもう夕方になってからだったが、帰ってみると、気の利いた酒肴のほかに、ちょうどいいタイミングで寿司の出前が届いた。高そうな、そして食べてみると、東京西郊の田舎町にしては妙にうまい寿司だった。


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